インドの手仕事5:4000年前から続く真鍮工芸「ドクラ」|オリッサ州

旅の目的、ドクラに出会うこと

2016年春のインド旅。目的の一つが、オリッサ州にたくさん住んでいる原住民族の人々の手しごとに出会うことでした。

数千年前から変わらぬ製法で作られるドクラアート

絣織りにつづき、ドクラ(Dhokra Art)という金属工芸の村に行きましょう。
ドクラは、なんと4000〜5000年前、インダス文明の頃から製法がほとんど変わっていないというから驚きです!!

ドクラ作りの村へ

オリッサ州だけでなく、チャッティースガル州などでも作られているのですが、今回はデンカナル(Dhenkanal)にやってきました。地元の人々にオススメしてもらった、ドクラ職人たちに会いに行くことになりました。

到着までは、ちょっと手間取り行ったり来たり…。
なぜかというと、元々住んでいた村で対立だか何かの揉めごとがあって、一時的にこれまで住んでいた村ではない別の場所に移住していたからです。平和そうに見える風景ですが、いろいろあるのですね。

到着した集落は、大きな建物を中心に、シートなどを利用して建てた簡易的な家が並んでいました。
ソーラーパネルや衛星放送のアンテナもあり、思った以上に大所帯で、まるで一つの村のよう!

ドクラの作り方

では、早速ドクラの作業を見せていただきましょう。

  1. 土を捏ねます
  2. 粘土で土台を作ります
  3. 蜜蝋を溶かします
  4. 溶かした蜜蝋を、器具で糸状にします
  5. 粘土の土台に蝋を一本一本貼り付けたり、整形して動物などの形を作ります
  6. 粘土でくるみ大きな型を作ります
  7. 焼いて蝋を溶かして鋳型を作る
  8. 型に金属片を入れます
  9. 炉で焼きます
  10. 型を壊して、中身を取り出します
  11. 磨きます

昔から変わらぬ材料、製法

おばあさんが、大地の上に作ったかまどでワックスを溶かし、子供の保育器のようにも見える器具でワックスを押し出し、おじいさんが整形する。
燃料は、薪・木炭・石炭など。素材となる金属は、真鍮・銅・亜鉛などを使います。
蜜蝋(ビーワックス)も近くで採れたもの。

たくさんの作品を並べて見せてくれました。
その横で犬が寝そべり、子供が泣き、お母さんがおっぱいをあげます。

ドクラのモチーフは、地元の神さまだったり、ハヌマーンやガネーシャなどのヒンドゥーの神さま、亀や孔雀、オリッサの楽器を演奏をする楽隊、おっぱいをあげるお母さんや、お酒を飲むおとうさん。ここの人々にとって身近なものばかりです。

長年作り続けられてきたドクラは、どこかユーモラスで愛らしい風貌。
こうして生み出されていたのですね!本当に来てよかった!!

インドで出会ったドクラたち、イベント等で販売します♩

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