インドの手仕事6:日本の絣織りのルーツ「イカット」|オリッサ州

絣織り(イカット)とは?

インドには、日本でもおなじみの絣(かすり)の織物があります。
日本の絣の源流である沖縄の琉球絣は、さらに遡ると元々インドからやってきたものなのだそう!
インドネシアやラオス、マレーシアなど東南アジア諸国でも見かける絣。
インド→東南アジア→日本へと、昔々海を渡って伝わってきた流れが目に浮かびます。

ご自慢のイカットを拝見するインド号廣瀬

イカット職人さんの手仕事を拝見する廣瀬(左下)。これはボール柄です。

家族で作る一枚の布。タッサーシルクを紡ぐ人・織る人

インド・イカットの村ヌアパトナ

今回インド号が訪れたのは、インド東部のオリッサ州ヌアパトナ(Nuapatna)という場所。
ここはイカットの村で、村人たちのほとんどが仏教徒なのだそう。

土壁の家には壁画が描かれているものも多く、玄関前に素焼きのポットにココナッツを乗せた縁起物を置いていました。
長屋のように細長い家は、外の強い日差しを遮り、ひんやり涼しい造りです。

玄関を入ってすぐのところに織り機を置くのが定番のよう。
織り機は部屋にピッタリのサイズで、良い音をたてて織っていくのは男性ばかりでした。

女性たちは、おばあさんが蚕からシルクの糸を紡いでいたり、奥さんや娘さん達がご飯を用意したり、糸をまとめるという作業をしていました。

タッサーシルクを紡ぐおばあさん

床に腰掛け、サリーをめくり上げ、露わにした太ももを使って糸を紡ぐおばあさん。何十年もこうして紡いできたのでしょう。
シルクは、肌をやわらかくつるつるにすると言うので、どうにもお肌に触れたくなってしまったインド号。おばあさんは恥ずかしそうでしたが、触られてくれました。
すると!水分を含んだ糸を紡いでいくからか、おばあさんの肌は、まるで赤ちゃんのようにつるつると柔らかくしっとりとした極上の手触りでした。
柔らかそうな二の腕や反対側の太ももなども触らせてもらうと、とてもやわらかかったものの、左の太ももの手触りは別格でした!

タッサーシルクの野生の蚕そのままの色が柄となっているものもあり、とてもステキでした。
他に自然染料で染めたもの、化学染料で染めたはっきりした色合いものなどもありました。

イカット名人のお宅訪問

 

最後に、イカットのリーダー的存在のSarat Kumar Patraさんに導かれて、お宅へ伺いました。国のマスターの称号を受けていています。
この時は、作業中のショールでイカットについて説明してくださいました。

Sarat Kumar Patraさんの工房には、複雑な模様のイカットがたくさん眠っていました。
オリッサ州の神さまジャガンナートとその輪廻や、丸みを帯びたオリヤー文字。織った布にプリントしているわけではないのです!
一つ一つの図柄を細かく計算して、糸を染め、織り上げていくそうで、膨大な時間と経験・技術をかけた大作でした。

アーメダバードのキャリコ博物館や、デリーのメトロINA駅にも展示されているようですよ。

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