通りがかりの、さとうきび畑
この日は、原住民族の村々を訪ね歩いていました。
とてもとても暑い日。
気温が高いだけでなく日差しが強いので、すぐ日焼けしてしまいます。
ヒリヒリして赤くなってきました。
インド号の必須アイテムは、薄手の長袖かデュパタ(大判ショール)、そしてサングラス!
広い野っ原に出ると、足元は一面繊維状になったさとうきびでした。
洗濯物もその上に干されていました。



さとうきびからジュースを絞ります
野っ原に、簡易的に囲われたスペースと、無骨な機械が置かれていました。
その機械は、さとうきびを絞ってジュースを取るためのものでした。
道端のさとうきびジュース屋さんは、手動であったり、小さな機械のことが多いので、この大掛かりな機械は新鮮!




左のモーター部をウィンウィンと作動させます。
山積みされたさとうきびから曲がりの少ないものを選んで、右の機械に差し込むと、あっという間にジュースのできあがり!


できたてジュースはほんのり温かく、歩きと暑さで乾いた喉にぐんぐん染み渡ります。
ジャガリー工場内部
続いて、そのさとうきびの絞り汁を加熱・濃縮して、ミネラルたっぷりの未精製のお砂糖(蜜、ジャガリー)を作る工程へ。
入り口でサンダルを脱ぎ、裸足で入ります。
お風呂のような大鍋!
その下は、半地下に掘られていて、穴の中ではゴォゴォと火が燃えています。
竈の入り口に、絞った後のさとうきびを乾燥させたものを燃料として焚べ、鍋のジュースを煮詰めて濃縮していきます。
燃料もさとうきびとは無駄がありませんね!





激しい熱が大地を伝わり、裸足で近寄ると火傷してしまいそうです。
これは大変な作業です。
完成したら袋詰
山積みされた袋。その中身は、完成したジャガリーでした。
しっとりとしたジャガリーは、とってもおいしかった!
袋に入らない分は、大きな塊にしておくのだそう。



普通のお砂糖として使えるジャガリー。
アーユルヴェーダでは、お薬の一つです。
サンスクリット語ではグダ(Guda)といい、病院でお薬作りを学んでいた時、アリシュタ(Arishtam)およびアサヴァ(Asavam)という発酵させた薬酒の材料などにジャガリーが大活躍!

ジャガリー工場の横で過ごす家族
さとうきび畑からは、作業をする女性たちの楽しそうな歌声が聴こえてきました。