アーメダバードの人気観光地「アダーラジの階段井戸 Adalaj Vav」に行ってみた!

階段井戸とは…?

150409_ahmedabad_069_sightseeing砂漠も多い乾燥地帯が広がる西インド(ラジャスタン州・グジャラート州)には階段井戸(Vav / ヴァヴ)が多くあります。

階段井戸とは、地上から水場まで階段が続いている井戸のこと。砂漠地帯では、水はとても貴重なもので、雨期の間に降った雨を貯めておくのに、井戸はとても大切な場所です。

中には、とても細かい彫刻が施されていて、歴史的建造物として世界的に評価されているものもたくさん。グジャラート州にあるラニ・キ・バブの階段井戸は世界遺産にも登録されています。

同じグジャラート州にあるアーメダバードにも、有名な階段井戸が2つあるのですが、今回はアダーラジの階段井戸(Adalaj Vav)に行ってきました。

細部にまでこだわった彫刻に注目!

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アダーラジの階段井戸は、名前にもある通りアダーラジ村にあります。アーメダバードの中心部からリキシャで30〜40分くらいで、周りにはとくにコレといった施設はありません。

ここは、数百年にわたり、砂漠を渡るキャラバンやたくさんの巡礼者の通り道だったそうです。

階段井戸の入り口は3つ。どこから入っても、地下1階で合流する作りになっています。

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階段を降りて行くと、さっそくひんやりした空気を感じます。階段井戸の気温は、外と6度もちがうという研究結果があるそうです。

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この暑い西インドで、涼を取る場所、水を得られる場所として、数千年もの間大切にされてきたということがよくわかります。

このアダーラジの階段井戸の用途は、涼をとるため、水を得るためだけではありません。井戸としてはもちろん、信仰の場としてもとても大切にされてきたのだそうです。

まるで地下に広がる神殿のような、細かい彫刻による装飾は、そのためでした。

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壁を彩る彫刻には、神さまやお花などがたくさん描かれています。村の人たちは、この神さまたちに毎朝お水をお供えしていたのだとか。

階段を降りて行くと、水場があります。ここだけは八角形で、やわらかい光が差し込んでいます。

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これが、この井戸唯一の光源です。

明るく感じますが、正午のほんの少しの時間以外は直接光が差し込むことはないそう。いろんなことを計算されて作られているのですね。

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地上からも覗けます

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階段井戸は、地下に向かって作られている建築なので、地上に出てみると意外にもフェンスが多くて、ちょっと質素な印象です。

水場から見あげた光源は、ここにありました。(フェンスの網が細かくて写真は撮れず…。)

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リキシャのドライバーは、井戸に続く階段にうっかりサンダルを落としてしまい、取れなくて大変なことになっていました。笑

ヒンドゥー様式とイスラム様式のコラボレーション

この井戸が完成したのは、1499年のこと。

いくつか伝承があるようですが、この階段井戸は、もともとヒンドゥー教の王様が愛する王妃のためにつくりはじめられたそうです。
でも、井戸の建設中に、王様はイスラム教の侵略にあって殺されてしまいました。

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それからまもなく、残された王妃(とっても美しい方だったそうな)のもとに王様を殺したイスラムの王様がやってきて、結婚を申し込みます。

愛する旦那さまをなくしたばかりの王妃は、「階段井戸を完成させることができたら、結婚してもいい」と条件を出しました。

イスラムの王様はお安い御用だと、たくさんの人手を動員させ、階段井戸を完成へと導きました。

いよいよ結婚だ!となったそのとき、王妃さまは出来上がったばかりの井戸に身を投げて命を絶ったしまったのだとか…。

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なんとも切ないお話ですが、そんなことから、ここにはヒンドゥー様式とイスラム様式が混ざった建築芸術が残っているのだそうです。

この井戸を作った人たちのお墓もありました。

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井戸の中は涼しいとはいえ、暑い季節に行く方は、水分補給をこまめにしてくださいね。

インド号は、向かいにあったさとうきびジュース屋さんで喉を潤しました。こうしたフレッシュジュース屋さんがあちこちにあるのがインドのいいところです♫

アクセス

名称 アダーラジの階段井戸 Adalaj Vav / The Adalaj Stepwell
住所 Adalaj, Gujarat, India
時間 6:00〜18:00
定休日 なし
交通手段

アーメダバード駅から約19km
リキシャで30〜40分

地図

 

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