インド政府には「アーユルヴェーダ・ヨガ・伝統医学担当省 AYUSH」があります – インド号

インドはアーユルヴェーダ発祥の地。ヨガもカラリパヤットゥも発祥の地。

これまでの長い長い歴史の中で、公には廃れたり復活運動が起きたりしながらも、何千年も伝えられてきたこれらの知恵。
その発祥の地インドには、AYUSHと呼ばれるアーユルヴェーダやヨガを管轄する省庁があります。
2014年11月、保健省の一部だったAYUSHが独立した省へと格上げ!!
ヨガを愛するモディ首相の強い意志によるものだそうです。

AYUSHの意味
廃れてまた復活
AYUSHの意味
AYUSHは、それぞれの頭文字をとった略語です。

A Ayurveda アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)
Y Yoga & Naturopathy ヨガとナチュロパシー(自然を使った療法)
U Unani ユナニ医学(イスラム圏の伝統医学、アーユルヴェーダ・中医学と共に世界三大医学の一つ)
S Siddha シッダ医学(南インドで大切にされている伝統医学)
H Homeopathy ホメオパシー(日本でも人気ありますね)
わたしが学んだ南インド・ケララ州のカヌールでも、町中にアーユルヴェーダの薬局もあれば、ホメオパシーの薬局もドクターもいて、学んだ病院では治療にナチュロパシーも取り入れていたので授業の一環として学び、ナチュロパシーの食堂に食べに行ったり、ヨガも習うことができました。

政府の病院でMRIを撮ってきてもらって、アーユルヴェーダの病院で治療する。大きな西洋医学の病院にアーユルヴェーダ科の新設が進んでいる。

そんな風に西洋医学も充実していながら、気軽にいろんな伝統医学や自然を使った療法を選ぶことができるというのが、とてもステキなことだと思いました。

廃れてまた復活
古代からの知恵
新しい現代医学の広がり&そのための抑圧と人々の新しいものへの信奉
古代&西洋の協力
何でも古くさいものは、面倒くさいもの・格好わるいものとして、新しいものの前では魅力を失いがちですが、どちらかに偏るとバランスを取るように、その魅力が見直されるのですね。

厄介なのは企業です。たくさんお金になると思って関わってくるそこに愛情のない人たちです。
アーユルヴェーダやヨガなどは、数千年も普通の人たちが活用してきたもの。
特許申請という方法があるために、自分だけのものにしようとする人が出てきました。
そうすると元々使っていた人たちが使うことができなくなり、地球上の一部のお金持ちのツールになり、本来の姿が衰退していってしまいます。

インドでは、何千年も共有してきたその知恵をこれからも誰もが使える知恵でい続けられるよう、データベースにまとめて保護するようになりました。この活動もAYUSHの一部です。
TKDL – Traditional Knowledge Digital Library(少し日本語)
必要な人が必要なときに使えるように、絶やさないようにしたいですね。

Ayaka