インドの手仕事2:ミティラー画の世界が飛び出した「ペーパーマッシュ」|ビハール州

ペーパーマッシュの村を探そう!

暮らしを描く刺繍に続き、ペーパーマッシュの村探しに行きましょう。

マドゥバニのペーパーマッシュとは?
ペーパーマッシュは、インド各地で見られる紙を原料としたクラフト。このマドゥバニのペーパーマッシュは、この地域独自のミティラー画(マドゥバニ画)を絵付け。母から娘へと古代から受け継がれてきたもの。 パルプと泥などを原料に、ニームの絞り汁などを混ぜて作る。
一人の職人が全ての工程を行う。

刺繍の村と同じように、緑が多い田舎道を進んでいきます。とてものんびりした雰囲気で、牛や山羊、子供や大人、犬や鳥、生きものが入り交じって暮らしています。

ドライバーさんは、写真を持たずに適当に尋ねてしまうので、情報がどんどんおかしな方向へいってしまいます。
「そんなものは知らない」と突っぱねていた村人に、インド号が写真を見せると「あぁ、あれのことか!!」とスムーズに話が運ぶことが度々ありました。写真は便利です。

日本で調べてきた現地NGOの情報によると、村の女性の多くが携わっているというペーパーマッシュなのですが、「この村にペーパーマッシュは無い。全てマドゥバニのマーケットに出ている」とドライバーさんが言います。きっと探すのが面倒くさいのでしょう。
でも、ナショナルアワードを受賞した作家さんのお宅があるという情報を得て、そちらを訪ねてみることになりました。

車で待機中、カラフルな村人に囲まれる

作家さんのお宅が、なかなか見つかりません。
「車内から出ないように!」と言い残し、ドライバーさんが一人で探しに行きました。
この日はとてもとても暑くて、窓を開けて待っていると、どこからともなく一人また一人と村人が車の周りに集まってきました。
刺繍の村に続き、この村もドライバーさんの言うような閉鎖的な感じは全くありません。
腕の刺青を見せていただいたり、カタコトでおしゃべりしたりしました。

国の賞を受賞したマスターのお宅へ

マスターは、優雅な身のこなしのご年配の女性Lalita Deviさんでした。
刺繍のお母さんと同じように、バッグからたくさんの作品を取り出して並べてくれました。

オイルを使ったベビーマッサージの像を発見!
オイルマッサージは、ビハール全体ではなく、マドゥバニ付近でのみで行われているというのだからおもしろいです。オイルは、サッシというものだそう。

赤ちゃんをオイルマッサージする像

赤ちゃんをオイルマッサージしています!お母さんの見つめる優しい目がステキ。後ろの台にはブッダがいます。

まだ絵付けされていないブッダも発見!
ブッダは、このエリアで誕生したと信じられているのです。

ペーパーマッシュのブッダ発見

絵付けされていないブッダ発見!右奥です。


マドゥバニのマーケットはいずこ…

マスターのお宅を後にして、ドライバーさんに「さっき言ってたマドゥバニのマーケットも見たい」と告げると「マドゥバニにそんなものはない」「(ペーパーマッシュは)ここ以外の世の中にはどこにも存在しない」と強い口調で言います。

先ほどとは打って変わった話の展開に驚いてしまうインド号。
きっと今日はもう終わりにして、帰って休みたいのでしょう。
そうこうしているうち陽が傾いてきてしまったので、マスターの作品と出会えた幸運で1日を締めくくることにしたのでした。

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