仏跡をめぐる前に、知っておいてほしいこと

ブッダのいた場所や遺跡などの仏跡をめぐるとき、事前に知っておいた方がいいな、と思うことをまとめました。旅行プランを立てるときのご参考にしてくださいね。

インドビザを取得するときの注意点

まずは、事務的な注意点からいきましょう。
仏跡(ブッダのいた場所)は、ほとんどが北インドですが、ブッダが生まれた場所ルンビニはネパールになります。インドとの国境近くにあるので、陸路でアクセスできるのですが、ビザについて注意が必要です。

仏跡とひと括りにしてしまいますが、ネパールに入るにはネパールのビザが必要ですし、インドを出国して、また入国するにはインドビザの申請方法も変わってきます。

インドにしか滞在しない場合は「Single」というビザですが、インドを出国してまたインドに戻る場合には「Multiple」というビザを取る必要があります
そのときに、どの国に行って何日に戻ってくるかなど、英語での旅行日程をインド大使館に提出しなければなりません。必ずインドビザを申請するときに注意してください。

ネパールのビザは事前にとらなくても大丈夫ですが、ビザ申請の際に証明写真と25ドル(15日ビザ/2014年現在)が必要になりますので、きちんと用意しておきましょう。国境付近で両替もできますが、事前に用意しておく方がスムーズです。

個人旅行とツアー、どちらがいい?

ひとことで仏跡をめぐるといっても、団体ツアー、個人ツアー、全部自分で手配をして巡る個人旅行など、旅の仕方は人それぞれです。
「とにかく仏跡をまとめて訪れたい」という方は個人ツアーを利用すると効率的に時間を使えます。わたしも、最初はガイドとドライバーをつけて仏跡をめぐりました。団体ツアーは自分のペースでまわれないので、利用したことはありません。

個人ツアーのメリット

個人ツアーの良いところは、手配がとても楽だということ。仏跡がある場所は、あまり便のいいところではありません。空港や駅からも離れていて、車を手配しないといけない場所も多いです。

また、小さな空港だと予約している飛行機がキャンセルになってしまうこともあります。個人旅行の場合だと、空港に行ってはじめて欠航を知り唖然・・・となってしまうところですが、ツアーの場合はガイドの方がそういった情報をよくわかっているので、事前に代替案を用意したり、アクシデントにもとっさに対応してくれます。

実際わたしは、クシーナガラ(ブッダの最期の地)からゴラクプル空港に行き、デリーへ戻る予定だったのですが、前日にゴラクプル発の飛行機が欠航することがわかり、スケジュール・航空券を変更し(追加料金はかかりました)、距離はありますがバラナシの空港からデリーに戻りました。

質問ができることもとてもありがたいです。

個人ツアーのデメリット

ツアーの場合のデメリットもあります。ひとつは、なかなかひとりの時間が持てないこと。
団体旅行ほどではありませんが、移動時間や食事の時間などスケジュールをガイドが管理しているので、気に入った場所でゆっくりしたいと思ってもなかなかそうはいきません。わたしは、これが一番気になるところでした。

もうひとつは、ごはんです。
希望によってホテルはそれなりのところを手配することも可能ですが、リアルなインドごはんを楽しめることはあまりありませんインド号にとって「ごはん」はとっても大事なポイント。

仏跡を目当てにインドを旅行する方の中には、「インドを楽しむ」という感覚をもっていない人が割と多いようです。地元の人たちが通うレストランよりも、ホテルのお料理の方が「安心」「安全」だと思う方も多いようで、日本人旅行者に向けてはほとんど同じ料理だったりします。

ホテルでは、気をきかせてヘンテコ日本料理を出されたこともありました。
もっとリアルなごはんが食べたいのになぁ・・・と、数日のツアーながらにモヤモヤしてしまいました。

自分で手配して旅をする楽しさ

わたしは、はじめてのときはツアーを利用し、2度目は「また行きたい」と思う場所にだけ電車やリキシャを乗り継いで自分で行くことにしました。

デリーから寝台車に乗って、何時間も揺られながらの旅。専用車では見られなかった景色や、インドの人たちとの交流もあり、焦ることなくひとりの時間を過ごせるのがなんともいい時間です。

リキシャに乗るには強い心での交渉が必要ですが、「絶対にぼられたくない!」などと考えず、気楽に「これくらいなら払ってもいいな」という気持ちで交渉すると、あまり苦ではなくなります。リキシャは、駅前や生活に使われている細い道なども通るので、町を覗けるのもとても楽しいですよ。

みなさんもぜひ、自分らしい旅の仕方を選んでくださいね。

物乞いにビックリしないで

仏跡をめぐっていると、物乞いの人たちがたくさん寄ってきます。仏跡に限らず、聖地のような場所はどこも同じで、インドの他の地域よりも物乞いや物売りがとても多いです。観光客のようなお金を持っている人たちが多いということもありますし、宗教の聖地の場合は貧しい人にお金などをめぐむことによって徳をつむというような考えがあるので集まるのだと思います。ときにはお坊さんの姿をして、お金を求めてくることもあります。

仏跡をめぐっていたときのできごとを、ひとつご紹介します。
ブッダ晩年の説法の地であるラージギルに行ったときのことです。朝一番で山を登るわたしにお坊さんが付いてきました。
山頂につくと、頼んでもいないのに「法要をする」といって、ちょっとしたお経を唱えてお線香を手渡してきました。わたしは受け取ったお線香をお供えして、お賽銭としてルピーを置いてお参りをしました。すると、わたしが置いたルピーのお札をそのお坊さんが取って、わたしに突き返して「ドルを出せ」というのです。

言われたことがよく理解できず、ドルも持っていなかったので「ルピーしか持っていません」というと、「他の人たちはこれだけ金を払っている」と封筒に入ったドルの札束を見せてきました。これは本当にビックリでした。結局わたしがお賽銭として出したルピーは返されてしまいました…。貧乏な日本人には用がなかったようです。今思うと、きっとお坊さんではなく、そういう風にお金を得ようとしている人だったのでしょう。

…と、こんなこともあります。

物乞いや物売りが悪いわけではないし、何か悪いことをされるかもしれないとビクビクする必要はありませんが、ブッダの「聖地」だからこそお金を求めてやってくる人たちも多いということを知っておいてくださいね。

もちろん、そういう人たちにお金を渡すも渡さないも、あなた次第。自分が「したい」と思うように行動しましょう。

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