ブータンの言語とゾンカ語

ブータンのタシチョゾン首都ティンプーにあるタシチョゾン

ブータンは、九州ほどの小さな国ですが、地域によってたくさんの言語が存在します。その中で公用語になっているのが「ゾンカ語dzongkha」という言語です。

ゾンdzongというのは、県庁のこと。カkhaは言葉の意味。もともとは「ゾンで使われる言葉」だったのです。見た目はチベット語とよく似ています。

ブータンのタシチョゾンゾンカ語はこんな文字です

ゾンカ語には文字もありますが、読めない人もたくさんいて、わたしがアルファベットを教えてもらおうとしたときには「確立していない部分も多く複雑だから、覚えなくていいよ」と言われました。

ゾンカ語の他にも、英語、ヒンディー語、ネパール語も通じます。

カタコトでも話してみると、ブータンが身近になります

ブータン旅行では基本的にガイドが付くので、旅の間にゾンカ語がわからないと困るということはありませんが、ゾンカ語で話しかけてみるとブータンの人たちはとてもよろこんでくれます。

ブータンに駐在している日本人も多くいますが、オフィスでは英語も通じるので、何年も滞在している人でもゾンカ語をはなす人は少ないそうです。

いくみのゾンカ語ノートいくみのゾンカ語ノート

片言でもわたしがゾンカ語を話していたら、「日本人がゾンカ語しゃべってる!」とめずらしがられ、どんどん人が寄ってきました。近所の人やすれちがう人たちと挨拶ができたり、ちょっとした冗談がいえたり、一緒に歌を歌えたり、とっても楽しいですよ。

お役立ちゾンカ語会話集

たくさんあるブータンの言葉

地域によって言語はたくさんあります。それも、「方言」というレベルではなく、文法や単語もまったくちがう言語がたくさんあります。
インドをぎゅっと凝縮させたような感じでしょうか。

ブータンはゾンカ語だけじゃない!

はじめてブムタンのお家に滞在したとき、ガイドの通訳抜きで家族のみんなと話したくて、一生懸命ゾンカ語を覚えようとしたのですが、アッという間に時間が過ぎてしまって、単語くらいしか覚えられませんでした。

「次に行くまでには…!」と思い、帰国してからもゾンカ語を勉強して、少ししゃべれるようになって、半年後またブータンのお家を訪れることに。

ところが…近所の人とお母さんたちが話しているのを聞いてみても、まーーーったくわからない。単語も、語尾も、まったく馴染みのない言葉をしゃべっているのです。もしかして…

「今しゃべってるのって、ブムタンカ(ブムタン地方の言葉)…?」と聞くと、「そうよ~」とニコニコの笑顔でいわれました。

ゾンカ語は一応公用語になっていますが、各地域ではその地域の言葉(ブムタン地方ならブムタン語、シャショップ地方ならシャショップ語…など)を話しているのです。

ゾンカ語を少しでも覚えたらみんなの話も理解できるかも!と思っていたわたし。ブータンの言葉は、そんなに甘くありませんでした。笑

とはいえ、ゾンカ語も話せる人も多いので、自分が言いたいことを伝えたり、自分に言われていることを理解するのは、ゾンカ語だけでまったく問題ないですし、英語よりずっとずっとコミュニケーションの幅は広がりますよ。

ちなみに、「お腹空いた?」というのは、ゾンカ語とブムタン語でこんな風にいいます。

ゾンカ語 トケチ ガ ?(お腹空いた?)
トケチ(空いた)
ブムタン語 ブルマナヤー?(お腹空いた?)
ブルナス(空いた)

たとえば、お母さんがブムタン(中央ブータン)の人、お父さんはタシガン(東ブータン)の人だと、ふたりともお互いの言葉をしゃべれるようになって、バイリンガルになります。さらにそこにゾンカ語、ヒンディー語やネパール語も入ってくるので、いくつの言葉をしゃべれるのかしら?

ちなみに、ゾンカ語以外は基本的に口語しかないそうです。文字はもたずに、話しながら覚えていく。とても自然なことだと思います。

さぁ、次のページはいよいよゾンカ語会話を実践してみましょう!

お役立ちゾンカ語会話集

インド号ポイント

英語が通じる土地では、英語で済ませてしまいそうになりますが、やっぱりその土地のことばを知ることは、その国も人も身近になるので、少しずつでも覚えてみると楽しいですよ。

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