南インド・ケララ料理ガイド⑤:飲みもの編

これまでもちょこちょこ登場したケララの飲みものですが、お酒を含めまだまだ他にもたくさんあるので、こちらでまとめてご紹介します。

温かい飲みもの

お湯・白湯 Hot water

家ではお湯をポットに入れてもらって、いつでも飲めるようにしていました家ではお湯をポットに入れてもらって、いつでも飲めるようにしていました

ケララで一番よく飲む温かい飲みものはお湯!!

日本では健康志向の女性が飲むイメージが強いですが、ケララでは食堂でもお湯、家庭でもお湯をよく飲みます。
子どもやおじさんも飲む、普通の飲みものです。

アーユルヴェーダ的お湯の効能:
食欲増進、消化促進、喉に良い、消化しやすい、膀胱をきれいにする、しゃっくりやガスをおさえる、増えすぎたヴァータやカパを減らす、パンチャカルマなどの浄化治療中・初期の発熱・咳・消化しきれずに残った未消化物アーマ、amaが溜まっているとき・鼻水・呼吸困難・脇腹痛のときに最適

お湯もお薬なのです。
こんな日常でよく出会う一コマにも、アーユルヴェーダの根付きを感じます。

食堂でよく出てくるステンレスのカップ、中身はお湯

食堂でよく出てくるステンレスのカップ、中身はお湯

ピンクのお湯 Pathimugam

お弁当にもピンクウォーターお弁当にもピンクウォーター

ケララに行くと出会う可能性の多い飲みもので、お湯同様よく飲みます。
パディムガムpathimugamという木の皮をほんの少し入れて煮出すだけで、とてもきれいなピンク色になります。
多くは強い香りも味もありませんが、入れる分量や種類によってはちょっとお薬っぽい味がします。
家だけでなく、食堂で出てくることもあれば、アーユルヴェーダ施設でマッサージを受けた後などに出会うこともあるでしょう。
血液をキレイにすると言われています。

 

アーユルヴェーディックウォーターの素 ピンクの水とお昼ご飯

アーユルヴェーディックウォーターの素パディムガムpathimugamの素(左)
家のごはんで出てきたピンクの水(右) 

チャイいろいろ Chai

朝・夕とよくミルクの入ったチャイ紅茶を飲みます。小さなお店でも飲めます。

道ばたのスタンドでもチャイ

道ばたのスタンドでもチャイが飲めます。男女ともに甘くてミルク入りのチャイが好き!

夕方のおやつ時間にもチャイ ケララの食堂で飲んだチャイとおじさん

師匠のお宅での夕方のおやつ時間にいただいたのはチャイと豆いっぱいのワダとボーンダ(左)
夕方のお散歩中に立ち寄った食堂でもチャイ(右)

お寺に行ってもチャイ 夜ご近所に遊びに行ってもチャイ

ムタパンのお寺を参拝後にいただいたプラサーダ、チャイ、ココナッツ、豆(左)
夜ご近所のお宅に遊びに行ったときにいただいたチャイ。珍しいカップ&ソーサーで(右)

何も入れずに作ることもありますが、ケララ州の特産品であるカルダモンを入れることが多いです。
子どもたちは、ほとんど飲んでいませんでした。「やだ〜。」という子供、「段々飲ませてるの」という母親。

機械式のチャイマシーンのチャイ

チャイマシーン(機械式)に入れたチャイ。やっぱり手で淹れた方がおいしいです。

熱い飲みものですが、グラスで飲むことが多いです。 ケララでは2度ほど出会ったティーバッグ

熱い飲みものですが、グラスで飲むことが多いのです(左)
ティーバッグは高級品。ケララでは2度ほど出会いました。茶葉で煮出す高級じゃないバージョンの方が断然おいしい!(右) 

ライムティー Lime Tea

連続マッサージ翌日のライムティーチャイは紅茶を意味するので、これもチャイの一種です。ビリヤニBiriyani、ビリヤーニなどの油っこいものと合わせることが多いそうです。

写真は、カラリパヤットゥの浄化療法、14日間連続マッサージを受けた翌日に飲んだライムティー。

 

生姜コーヒー Chukku kapi

ジンジャーコーヒーChukku Kapi、普段はコーヒーを飲まない家に置いてありました。
体調を気遣ってお薬として友人がくれたものだと言っていました。

ペッパーティー Pepper tea

糖尿病患者さんに出した黒胡椒を煮だしたもの

黒胡椒を煮だしたもの。マッサージ後の飲み物として、糖尿病患者さんにお出ししました。

重湯・ライスウォーター Rice water

ベッドサイドで飲んだ重湯

パンチャカルマ pancha karma中、ベッドサイドで飲んだ重湯。

食堂で出てきた薄いライスウォーター食堂で出てきたのは、薄いライスウォーター。
ごくごく飲めます。

パンチャカルマ治療中、ものすごくお腹が空いたときや、ものすごく弱ったときに重湯を飲み、「こんなにおいしいものがあるのか!」と衝撃を受けました。
ぐんぐん吸収して、どんどん力が湧いてきたのを思い出します。

空腹は一番の調味料です。

 

冷たい飲みもの

水 Water

ケララは暑いので、ペットボトルの水を持ち歩きましょう。

航空会社もビールも有名なKingfisher

航空会社もビールも有名なKingfisher。ボトルは薄くてペコペコします。

牛乳・バターミルク Milk / Butter milk

アーユルヴェーダでは、牛乳はとても大切な飲みものです。
日本ではあまり馴染みのないバターミルクもよく使います。

ミールス(定食)に供されたバターミルク ビニールパック入りのバターミルク

ミールス(定食)の時に出てきたスパイシーなバターミルク(左)
ビニールパック入りのバターミルクも手軽に買えます(右) 

牛乳とプットゥ(蒸しパン)混ぜるのも美味! カラリトレーニング後にバターミルクを一気!

牛乳とプットゥ(蒸しパン)混ぜて食べるのも美味!(左)
カラリパヤットゥの武術のトレーニング後に、商店前でバターミルクを一気するチャンピオン!(右)

ビニール入り牛乳(表) ビニール入り牛乳(裏)

ビニール入り牛乳。結構丈夫で、投げたりしても意外に破れません。

牛乳を搾るおじさん。牛乳を売りに来る人から量り売りで買うこともできます。

林を歩いていたら、牛乳を搾るおじさんに出会いました。
牛乳を売りに来る人から量り売りで買うこともできます。

フレッシュフルーツジュース各種 Fresh fruits juice

道ばたで飲んだパパイヤジュース

道ばたで飲んだパパイヤジュース。

よく通ったお店のオレンジジュース のんびり川を眺めながら飲んだムサンビジュース

大好きなお店のオレンジジュース(左)のんびり川を眺めながら飲んだムサンビジュース(右)

コーチンで何時間も町歩きをした後に喉を潤したムサンビジュースコーチンで何時間も町歩きをした後に喉を潤したムサンビジュース。

ケララ州は果物が豊富。
町中のいたるところで手に入るのがうれしいフレッシュジュース。

基本的に砂糖入りなので、不要な場合、注文時に断りましょう。
柑橘系のムサンビジュース、オレンジジュース、パパイヤジュース、パイナップルジュースなどなど、季節に応じて種類が変わります。

 

ライムウォーター/ソーダ、ナーランガヴェッラム Lime water / soda

暑いので、吸収度の高いライムウォーターもよく飲みます。ソーダバージョンもあります。
貧血の人や、熱にやられた時など、即効性があります。

ココナッツウォーター Coconut water

ヤシの実を斧で穴開けただけのシンプルなもの。
最近日本でもパックに入った物が手に入りやすくなりましたね。
ヤングココナッツは青っぽい味で、尿の排出に良いです。
オールドココナッツはまろやかになっていて甘みが強いです。

  1. ココナッツにストローを刺して液体を飲みます
  2. お店の人に、殻を割ってもらい、中の果肉を食べます。おいしい!

シェイクも大人気 Shakes

ピスタチオシェイク ムスリム食堂で飲んだチックーシェイク

ピスタチオシェイク(左)ムスリム食堂で飲んだチックーシェイク(右) 

市場のココナッツ屋さんで飲んだココナッツシェイク市場のココナッツ屋さんで飲んだココナッツシェイク。

シェイクもおいしいです。
甘い果物やデーツなどのドライフルーツ、ピスタチオやココナッツなど、種類が豊富です。

チックーという果物を使ったチックーシェイクも、ぜひ飲んで欲しいです。

氷を入れるのではなく、凍らせた牛乳と砂糖で作っていました。

 

お酒

 基本的にインドはお酒に厳しいです。

飲酒量が一番多いといわれるケララ州でも、道の真ん中に駐まったリキシャから酔っ払って寝込んでしまった運転手の体がはみ出していたり、お祭の時に若者が酔っ払って大勢で騒ぎを起こしていたり、ケンカが起きたりしていました。
診療所にやってくる患者さんたちも、どこどこの年老いたお母さんも息子の飲酒に困っているなんていう話をよくしていました。

リカーショップに並ぶ人々

この国営のお酒スタンドで写真を撮影したとき、並んでいる人たちがものすごく慌てていたのを思い出します。
家で飲むときは道行く人から見られないように窓に布を張ったり、持ち歩くときは新聞に包んでお腹の中に隠したりと、「いけないこと・隠すべきこと・恥ずかしいこと」という認識を持っている人が多かったです。

毎月1日は禁酒デーだそうです。

禁酒州への道

2014年8月ケララ州政府は、今後10年で禁酒にすると発表しました。

北部のマヒーMaheという小さな町は、元フランス領のポンディシェリーPondicherry(ポンディチェリー、Puducherry)です。
道ばたにはリカーショップが多く並んでいて価格も安いのだそうです。
カヌールへ向かう時、広くない道に、突然リカーショップがババッと出現して、しばらく進むとパッと無くなるのが不思議な光景なのですが、マヒーとしては、外部からやってくる酔っ払いが多く困っているという側面もあるそうです。
特区であるマヒーは、今後も禁酒にはならないかもしれません。

やし酒・トディ Toddy

プチプチと発酵しています トディを注いでいるところ

プチプチと発酵しています(左)トディを注いでいるところ(右)

ココナッツの木に容器をセットして自然発酵したお酒トディToddy(別名:カッル Kallu)も有名です。発酵し続けているので、採れたてと時間が経過したものは、味が全然違います。

木々の中を歩いていたら、トディショップを見つけました

木々の中を歩いていたら、遠くにトディショップを見つけました。

トディショップToddy Shopもちょこちょこあるのですが、最近は混ぜものをした粗悪品が多いとのことなので注意が必要です。
純粋な昔ながらの製法のトディは、現地のケララ人でさえもコネを使わずには手に入れられませんでした!

トディを使ったカッラッパムKallappamという蒸しパンも、とてもおいしいです。

トディ翌日のお楽しみ。白い方がカッラッパムです。

トディ翌日のお楽しみ。白い方がカッラッパムです。

ブランデーやビール Brandy, Beer

Honey Beeブランデーやビールも人気がありました。

左はわたしがリキシャドライバーに頼んで外国人も泊まるホテルのバーで購入してもらったブランデー Honey Bee。

実は、これもあまり流通していない軍か何かを通じて手に入れる種類があって、そちらの方が良いとのことでした。

ニセモノや質の低いもので、悪酔いしないように気をつけてくださいね。 

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