パンチャカルマ日記②:ギー(澄ましバター)を飲むスネハパナSnehapana

ギーとは?

ギーGheeというのは、日本では澄ましバターとも言われる不純物を抜いたバターのことで、日本でもインド食材店などで手に入れることができます。

でも、パンチャカルマ治療 pancha karmaで使用するギーは、食材店で手に入る料理用とは違い、お薬として売られている薬草などの成分が入ったもので、用途に合わせてたくさんの種類が存在します。

パンチャカルマにおけるギーの役割

パンチャカルマは、身体の中に油分を満たすという行程からはじまります。
乾燥した枝が折れやすいように、油分を満たしていない状態の人にパンチャカルマをしてしまうと、身体への負担や害がとても大きいからです。

ギー以外に、オイルや脂肪や髄などを使用することもあるのですが、多くの場合ギーを使います。
診断では、ギーの種類・量・日数が処方されます。

わたしの場合、初日に50ml。これは中くらいの量 Madhya Matraです。
ドロッとしたオイルを飲むなんてはじめてです。
そんなことできるかな?と不安がよぎりますが、でも避けることのできない大切な行程なのです。

ギー1日目

ギーを持ってきたセラピスト

さて一日目、セラピストのJosmiがステンレスのカップを2つと、レモンを持ってやってきました。
授業で習ったとき、量などを見ず甘い香りだけを感じられるように「目隠しをする」と聞き、抵抗を覚えました。
目隠しをすると、舌を突き出し、レモン汁を絞ります。

視覚で見えている方が楽!と思いました。
ギーがどのタイミングで入ってくるのか?どんな状態か?どのくらいの温度なのか?何もわからないからです。
香りもおいしそうなワケではないので、まずさが強調されてる気がします。

時間がかかると油が固くなって、余計に飲みづらくなってしまうので、なるべく急いで飲むのが結局のところ一番楽。

飲みきったら、お湯を飲みます。

しばらく経つと、頭が痛くなってきました。家に戻って休むことにします。
注意点は、眠ってはいけない、消化が完全に終わるまで食べてはいけないということ。

30分に一度くらい、生姜をすり下ろしてお湯で煮だしたジンジャーティーを飲んで消化を促進。
わたしより前にギー行程を終えた友人が、スーッとするペインバームや、映画を貸してくれました。

立ち上がると気持ちわるいですが、友人の卒業パーティに少し顔を出したかったので病院へいきました。
大好きなBaker Boysのパフたちが並んでいますが、そんなものは絶対食べてはいけません。

消化が終わったら、食べるのはじっくり炊いたゆるいお粥です。
お腹が空いたら食べられるように、病院でステンレスの容器に入れてもらい持ち帰りました。

消化終了のわかりやすい合図は、ゲップをしたときギーの香りがしないこと
夜になっても体は重く、ギーの香りのゲップもでます。
残念、今夜は寝ましょう。

ギー2日目

朝起きると、人生で体験したことがないくらい体がだるくなっていました。
そして心臓がバクバク、動悸しています。
手にも足にも力が入らず、なんとか歯磨きをしに行ったのですが、歯ブラシさえも重く、手を持ち上げた状態も辛く、支えなく立っていることもできません。

なんとか準備をして、食べられなかった重い重いお粥を持って、病院まで歩いて2,3分の距離を果てしない道のりの気分で向かっている途中、院長先生の車と遭遇し乗せていってもらいました。

診察台に横になり、「まだお腹が空かず、結局何も食べなかった」ことを伝えると、「今は消化はちゃんと終わっているから」と重湯をグラスに一杯渡されました。

こんなにも、こんなにもっ!おいしいものがあるの!?と感動するくらい重湯がおいしく感じられました。
そのまま診察台の上で、1時間ほど眠りました。

目覚めるとお腹が空いています。改めてお粥をいただきました。
味のないお粥を、レモンと塩で食べます。

今日はギーは無しになり、リラックスして過ごすことになりました。

ギー3日目

5時起床。すこぶる体が軽く調子がいいです。
7:30ごろ病院へ。
今日は、目隠し無しで飲ませてもらいました。気合を入れて一気飲み。
よく溶けていたので、飲みやすいです。

カヌール駅のホーム

ヒマラヤへ向かう友人のお見送りにカヌール駅へ行きました。
長距離歩いたり、人混みの中に行くと、治療中なのでやっぱり疲れます。

下痢になりました。

ギー4日目

6:30起床。お腹がすごく空きました。
一気に飲むぞ!と意気込んだものの、今日はちょっとオエッとなりました。

でも少しずつ回避方法をあみ出してきました。
体内から出てくるギーの香りが気持ち悪いので、鼻をつまんでゲップをするか、口を閉じて端っこだけ少し開けて横にゲップを逃すと楽です。
そしてジンジャーティはちびちび飲んで、飲みきってから30分後にまた飲むというペースを繰り返す。
のんびりせず動いている方が消化しやすいと言う人もいました。

みんながおいしそうなご飯を食べているのを見ると、早く仲間入りしたいという気持ちが湧いてきます。
お腹が空いたので、お粥を食べに病院に行きました。
ご飯が食べられるということを猛烈に感謝しています。とてもおいしいです。

近所の教会へ行きました。
サンダルを脱いで、裸足で上がります。とってもインドな感じです。

お夕飯もお粥です。消化がどんどん早くなっています。
皮膚がぷにょっとオイルっぽく、にきびも出てきました。

ギーの油分が体に行き渡ったようです。ドクターに報告して、無事ギーの行程終了となりました。

明日から飲まなくていいなんて幸せ♩

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