パンチャカルマ日記④:贅沢なオイル風呂!ピリチリPizhichili

ピリチリ Pizhichiliとは?

ピリチリ、ナヴァラキリ Navarakizhi同様、発汗法(swedana、スウェダカルマ、sweda karma)の一つです。

ピリチリの、オイルを垂らすイメージ別名オイルバスとも呼びます。
シロダーラShirodharaは、日本でもとても有名な額にオイルを垂らすトリートメントですが、その全身版がこのピリチリ。

処方された薬用オイルを、たっぷり全身に垂らし続けるのです。オイルの使用量は約2リットル!!

セラピストが3人体勢で、患者さんの身体に温かいオイルをかけていき、ベッドに流れ落ちたオイルを集め、また温めるという作業を素早く行います。モタモタしていると、2リットルあってもオイルが足りなくなってしまうのです。平然を装いながら、実際は大忙しのトリートメントです。

ピリチリ施術の流れ

温かいオイルを体にかける→流れ落ちたオイルを集める→温める→体にかける

オイルの温度

セラピストにとっては、充分に熱いオイルを使っているつもりでも、受ける側の患者さんには、熱く感じづらいものです。
そのため、セラピストにとっては熱過ぎるくらいのオイルを手で触れ続けなければなりません。
特に、熱いお風呂に慣れた日本人には、より熱めが好まれる傾向があります。

ピリチリ風景

ピリチリ1日目

これまでのわたしが処方されたパンチャカルマは、診察を受けギーを飲みナヴァラキリを受けるという流れでした。その次のトリートメントに処方されているのが、このピリチリPizhichili

ピリチリは、セラピスト3人体制で、温かくて気持ちのいいオイルを体中に垂らし続けます。
わたしが処方されたのは大好きなダンワンタラムタイラ(Dhanwantharam Thailam)というオイル。その香りに、自分を取りまく世界中が満たされているような最高の気分です。

でも、最高なことばかりではありません。
ピリチリの後は、入浴・シャワーしません。
この病院では、セラピストに手ぬぐいで拭いてもらい、もの足りないところは自分で拭きあげて終了。

「気持ち悪そう」と思いますか?
そうです!!実際とても気持ち悪いのです。笑
オイルでねっとりした状態で服を着るので、まるでお漏らししまったかのような感じ・・・。
これからピリチリを受ける一週間、洗髪はOK。入浴はNGとなりました。

ピリチリ期間中は、汚れても平気な服を着ましょう。

ピリチリ2日目

終わった後も夜中も、とにかく汗をかきます。
これが発汗法!!と呼ばれるゆえんだったのですね!
発汗法とは、施術中に汗をかくものと誤解していました。

朝起きると、オイルのベトベト感はなくなっていました。

今日は16:30〜トリートメントです。トリートメント前には、驚くほどサラサラで気持ちのいいお肌になっていました。

授業で習った施術を、セラピストとして行う側としての目線を餅ながら、患者として受ける側になれる。
「自分が行うなら?」と想定しながら手順を確認したり、注意が必要なポイントを覚えておく。
それと同時にどんな風に変化するのか実際に感じ、注意事項をきちんと把握しながら生活を送ることができるのです。気になったことは質問もでき、すごくありがたい状況です。常に勉強になります。

この日のランチは、インディアンコーヒーハウスIndian Coffee Houseで南インドの定食ミールスMeals。ちょっと辛めで、量は、多くも少なくもなく、ちょうど良かったです。
インド料理チェーン indian coffee houseのミールス

ピリチリ3日目

今日は、インドで人気の頭が象の神さまガネーシュ(Ganesh、ガナパティ、ガネーシャ)のお誕生日。
近所でお祝いをしていたので遊びにいきました。
ガネーシャ誕生日のお祭、お参りしてみよう|ケララ州・カヌール

夕方から、ピリチリ。病院に向かって歩いていたら、近所の教会に人が集まりパレードをしていました。明日がマリア様の誕生日なのだそうです。神さま多いので、誕生日が多いです。

病院では、セラピストが出払っていたので、しばし待機。
でも結局、2人体制でやってもらうことになりました。それもまた勉強になります。
でも、やっぱりとても忙しそう!

ピリチリの後、院長先生とパンチャカルマの途中経過などについて、いろいろお話ししました。
わたしは健康なので、シャワーを浴びてOKと許可が出ました。ヤッター!

家に戻ると、セラピストたちが遊びに来ていたので、一緒にご飯を食べました。チャイはわたしが作りました。食後はテラスで大人気のOm Shati Omという映画を鑑賞。
みんな映画が大好きです。

就寝前に、待ちに待ったシャワー!
これで夜中の異常なまでの発汗は抑えられるでしょう。サラサラでおやすみなさい。

ピリチリ4日目

本日は、止めどなく雨が降っています。モンスーンの季節は、(浄化療法)のベストシーズンなので仕方ありません。

今朝はヨガクラスの時に、アーサナ(ポーズ)の確認用に動画を撮らせてもらいました。
終わってからチェックしてみたら、バッテリー切れで途中までしか撮れませんでした。残念。

ヨガクラスと午前の授業の間には、少し休み時間があります。このタイミングで朝食を摂ります。
雨なので外には出ず、セラピストにお湯をもらって、教室で朝ごはんを食べました。

薬学の座学の先生は、急遽お休み。
その代わり院長先生による授業と、いつもの倍のお薬作りの実践、授業がお休みの土曜日に開いていただく予定だった特別授業も盛り込んでと、とても忙しい一日となりました。
薬学のドクターには申し訳ないですが、わたしは経験豊富な院長先生の授業が好きなのでうれしかったです。

今日はピリチリを受けている間中、とっても体が冷えました。
外は大雨。窓が開いている。最初はそのせいかと思ったのですが、どうも様子が違います。
わたしが熱いオイルを求めるので、セラピストの手はもう真っ赤っか。
充分熱いはずのオイルが熱く感じないのです。鳥肌も立ちます。

ピリチリの後、キッチンに行くとセラピストがチャイを作ってくれました。
でも、大好きなチャイを飲んでいられないくらい、目の奥が痛んできました。頭痛です。さらに気持ち悪くなってきました。

風邪をひいてしまうとパンチャカルマは中断になってしまうので、急いで帰宅し就寝!

ピリチリ5日目

うーん、まだ体が重いです。
朝食は消化に優しいキチディ(豆粥)を食べて、授業へ。

いつもは午前が座学で午後がお薬作りなのですが、今日に限って午前がお薬作り。
しかも、いつもよりも叩く作業が多いのです。
頭痛が戻ってきたらイヤだなと思いつつ、鉄の棒を振り下ろし薬草などの原料を叩き潰し続けました。
幸い、頭の痛みも復活せず、無事2種類のドリンクの素が完成。

午後は、たまたま作っていたチャヴァナプラーシュ(Chavanaprash)という、アーユルヴェーダの有名な滋養強壮のペーストの作り方を習いました。
アマラキという果物の旬である今、1年分を作るのだそうです。アンチエイジングにとても良いとされていて、アマラキだけでなく、たっくさんのハーブを使った贅沢なお薬です。iherbでチャヴァナプラーシュをチェックする

チャヴァナプラッシュを作っているところ

今日はセラピストのひとりが発熱でお休みになったので、16時からセラピストと女性ドクターの組み合わせでピリチリとなりました。
終わった後、脇腹に発疹ができているのに気づいたので、院長先生に診てもらい、明日からオイルの配合を少し変更してみることになりました。
すぐに対応していただけるのがすばらしい。

家の井戸のモーターがショートして、井戸汲みが始まりました。
水の大切さが身に染みます。

ピリチリ6日目

今日も午前からお薬作り。Abhyarishta アビアリシュタという薬酒を作ります。
滋養強壮ペーストのチャヴァナプラーシュに引き続き、たくさんの種類の材料を使って作ります。
大きく堅いフルーツが多いので、まず煎じ薬を作ることから始まります。ここが同じ薬酒でもArishtam アリシュタとAsavam アサバの大きな違いです。

アビアリシュタを作っているところ

今日のピリチリも、まったく寒くありませんでした。
新しいオイルも調子いい感じです。
この間は、ただ単に体の具合がよくなかったのですね。

今は、オナム(Onam、オーナム)というケララ州の収穫祭。夜の街に繰り出すと、他州からやってきた花売りが色とりどりの花を道に広げてとてもキレイでした。
City Centerというショッピングモールでは、店舗が作る大きな花絵を見にきた人々で賑わっていました。
関連記事:南インド・ケララ州のお祭①:10日間続く収穫祭 オナムOnam

ピリチリ7日目(最終日)

夜中に何度も起きました。心がザワザワ。落ち着きません。

朝のヨガでは、井戸汲みで肩に少し痛みが出ていることに気づきました。
毎日ヨガをしていると、小さな変化に耳をすますようになります。きっと以前なら流していた小さな変化。

昼休みは、銀行に行ったりと忙しかったので、道中小さなHotel Leema(ホテル=食堂。でも、宿のホテルもあって紛らわしい)で大好きなウップマ(Uppumav)と豆カレーとチャイ。

ウップマ午後のお薬作りでは、石の台(Ammi Kallu)とすり潰し棒(Kulavi)を使っての、ガーリックペーストとジンジャージュース。
にんにくやショウガは、アーユルヴェーダではとても大切なお薬なのです。

急な患者さんが入ってしまい、わたしのピリチリ時間は17:45に変更。
7日間受けてきたピリチリも本日で終わり。
持参したハーブのシャンプーMeeraで洗髪して、最高にスッキリしました!

パンチャカルマの基本は、7日トリートメント、翌日休みなので、明日はトリートメント無し。
お薬作りの実践を教えてくれる先生バラクリシュナンのお宅へオナム(収穫祭)のお祝いに伺います。
オナムサッディヤ(Onam Sadya)という、このお祭の特別なご馳走も楽しみです。

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