まとめ:インド周辺でブッダ・仏像に出会える場所

仏跡だけでなく、ブッダに出会える場所はたくさんあります。
仏跡や遺跡、信仰が残っている場所、意外なところで出会えたブッダなどをごご紹介します。その土地ならではのブッダの存在をお楽しみください!

1. 仏跡・遺跡をめぐろう

仏跡:ブッダが生きていた場所
North INDIA

ブッダガヤブッダが悟りを開いたブッダガヤ。菩提樹の木の方向へ五体投地をする人たち

仏跡のほとんどはビハール州やウッタル・プラデーシュ州をはじめ北インドに集中しています。どんな場所があるのかは、ブッダがいた場所でブッダの人生の流れに沿って紹介していますので、そちらをご覧くださいね。

仏跡にはたくさんの人が集まっていますが、インドの中でもとくに貧しかったり発展していないの場所が多く、交通の便は悪いです。仏跡をめぐるときにツアーにした方がいいのかどうか?と迷う方も多いと思います。わたしの経験を仏跡をめぐる前に知っておいてほしいことにまとめました。

他にも、祇園精舎(サラバスティ・サヘートマヘート)や、はじめての仏教大学というナーランダ大学跡、サンチーストゥーパなどいろんな場所がありますよ。

ブッダがいた場所
仏跡をめぐる前に知っておいてほしいこと

ブッダの遺骨があるインド国立博物館
National Museum, New Delhi

インド国立博物館にまつられたブッダの舎利(遺骨)
インド国立博物館にまつられたブッダの舎利(遺骨)

ブッダに興味があるなら是非訪れてほしいのが、ニューデリーにあるインド国立博物館。ここには、ブッダの遺骨が祀られているのです。仏跡をまわる時間がない方とか、トランジットでデリーに1泊だけする方にもおすすめです。

インド国立博物館の入り口
お花がたくさん

他にも、ブッダの部屋があったりして、インドの歴史とともに彫刻や仏像などでブッダがどのように表現されてきたかということがわかります。博物館内は、カメラチャージ(300ルピー)を払えば写真撮影も可能です。

建物は円形になっていて、真ん中に中庭があるので、ひと休みすることもできます。

ブッダの遺骨のことを「舎利(しゃり)」といいますが、これはタイで発見さえれたらしいです。日本では博物館や美術館にこうして花がたむけられることはなかなかありませんが、こうして花がお供えされているのはなんかうれしいですね。その代わり、お供えものなどは置いてはいけないことになっています。

インド国立博物館にまつられたブッダの舎利(遺骨)
日本の仏像とはだいぶ雰囲気がちがいます

子どもたちが描いたブッダ
子どもたちが描いたブッダ

子どもたちが描いたブッダ
仏教美術の部屋の入り口

廊下には子どもたちが描いたブッダの絵も飾られていました。それぞれの中にあるブッダのイメージがとてもおもしろいです。

博物館にいくときには、タクシーやリキシャで行くこともできますが、メトロでいくときには、なんとなくの方向だけでも頭に入れておいてくださいね。インドの方に道を聞いても、知らないことがとっても多いので(地図を読めない方も多いです)。

 

石窟で出会える仏画と仏像
– アジャンタ・エローラ・オーランガバード
Ajanta Cave / Ellora Cave / Aurangabad Cave

アジャンタ石窟
Ajanta Cave

アジャンタ石窟の全景
高台から石窟全体を見渡せます

アジャンタ石窟 仏像とおじさん
ブッダの側でゆったり

アジャンタ石窟は、古い壁画がキレイに残っている大きな石窟です。近くにもうひとつ有名なエローラ石窟があります。

仏画(絵)が好きな人はアジャンタ、仏像(彫刻)が好きな人はエローラを好むなんて言われることもあります。

こういう遺跡となっている場所は、ほとんど観光地になっていて、信仰とはちょっと離れているような感じがありますが、中にはお参りに来られる方もいます。
仏像や壁画の間にはロープなどもなにもないので、仏像の足を触れながらお参りをされた跡が残っていました。

アジャンタ石窟の仏像
椅子に座っているブッダの像

アジャンタ石窟 仏像の足下
左の像の足下。
たくさんの人に触れられてつるつる。

 

エローラ石窟
Ellora Cave

エローラ石窟の全景
エローラ石窟は、緑も多くて公園のような感じ

エローラ石窟は、壁画はほぼなく、彫刻ばかり。青空の下に横に広がっていて、ゆったりのびのびできます。気に入った仏像の前でずっとボーッとすることだってできます。アジャンタほど「保護!」という感じがないのもいいところ。空間も、雰囲気も、わたしはエローラの方がずっと好きでした。

エローラ石窟の中
入り口が広いから、中も明るいです

エローラ石窟 ずらりと並んだ仏像
京都の浄瑠璃寺みたいです

エローラ石窟の中2
差し込む光が、ブッダの像を照らしています

 

オーランガバード石窟
Aurangabad Cave

オーランガバード石窟の仏像
「すべての問題は、自分で解き放てるよ」という手のかたち

オーランガバード石窟は、アジャンタ石窟やエローラ石窟へ行くひとたちの拠点となるオーランガバードの町のはずれにあります。

先のふたつに比べると、とても小さくて、観光客だけではく人はほとんどいません。石窟は4つか5つくらいしかないけれど、こじんまりとした空間の中に立派な仏像がおまつりされています。
のんびりした雰囲気がいい感じです。

オーランガバード石窟から見た外の景色
オーランガバードの町を見下ろせる立地

オーランガバード石窟の仏像の手
花びらがブッダの手に!

 

2. 仏教の信仰に触れてみよう

インドの中のチベット – ラダック
Ladakh, Jammu & Kashimir

仏教徒が少なくなったインドでも、チベット文化圏の地域では今でも仏教が熱心に信仰されています。インドの北の果てにあるラダックは、チベット文化が残る場所です。

生まれた赤ちゃんはお坊さんに見てもらい、来世しあわせになれるようにとマニ車をくるくる回したり、生まれてから死ぬまで(そのあとも)ブッダと共にあります。

ラダック レーのお寺の境内
寒空の下、お堂の中で行われているお坊さんの説法に耳をかたむける人々

ラダックのおじいちゃん
無口だけれど、マニ車やお経のことを
丁寧に教えてくれたおじいちゃん

ラダックのおばあちゃん
わたしの手をとって
ニッカニカの笑顔を見せてくれました

ラダックの人は本当に穏やかで、多くことばを交わさなくても、仏さまを大切にする気持ちは通じるようでした。

他にも、ダライラマ法王の亡命先であるダラムシーャラーや、インド各地にあるチベタンキャンプなどでは、チベット仏教の信仰に触れられますよ。

インド旅行ガイド – ラダックのページへ

町にも山にもブッダの存在 – ネパール
Nepal

全体的にみれば、仏教徒の数は多くないネパールですが、首都カトマンドゥには毎日たくさんの人がお参りに訪れる大きな仏塔がふたつ(ボダナート・スワヤンブナート)ありますし、ヒマラヤの方に行くとシェルパ族をはじめとした仏教を信仰する民族もいます。

ボダナートで五体投地
カトマンドゥのボダナートで五体投地をして祈る人たち

ルンビニの仏像
インドの国境を越えてすぐに
迎えてくれるブッダ – ルンビニ

エベレスト街道の途中
エベレスト街道には、ストゥーパやマニ車、
マニ石、タルチョなど、信仰のかたちがいっぱい

ネパールのストゥーパには、四方に目が描かれています。これは「ブッダアイ」といって、ブッダがどこにいてもいつも見守ってくれているという意味。お隣インドでは目にしない、ネパールだけの信仰のかたちです。お土産などにもブッダアイがモチーフになっているものが多いので、ぜひお気に入りをみつけてくださいね。

西側には、ブッダが生まれた場所ルンビニもあって、町にはブッダの像とたくさん出会えますよ。

インド旅行ガイド – ネパールのページへ

 

敬虔なチベット仏教の国 – ブータン
Bhutan

バターランプを掃除するブータンの人
仏さまにお供えするバターランプの器をキレイにする人たち

インドのお隣ブータンは、チベット仏教を国教とする国です。国民のほとんどは敬虔な仏教徒なので、人々の生活は、仏教と共にあります。

県庁の役割をする「ゾン」は、半分は役所の人たちのオフィスで、もう半分にはお坊さんが住んでいます。国王でさえ、お坊さんと同席するときは下座に座るくらい、ブッダ、仏教、それに仕えるお坊さんはとても大切な存在なのです。お寺にお参りすることも、お経を唱えることも、マニ車を回すことも、みんな「うれしいこと」だから、ニコニコとてもしあわせそうにしています。

チョルテンで数珠を回すおじいちゃん
チョルテン(仏塔)の石段でお経を唱えながら数珠を回していたおじいちゃん。
写真撮っていい?と聞くと
帽子をとってくれました。

お供えものをつくるブータンのおかあさん
ニコニコしながら仏さまへの
お供えを作るご近所さん

ブータンのお坊さん
ご飯を届けたら、お坊さんもニッコニコ。田舎ではお坊さんはとても身近です。

ブータンは仏教ぬきでは語れない!っていうくらい、人々の生活と切り離せない仏教。地域別インド案内のブータンでいろんなエピソードを紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

インド旅行ガイド – ブータン

 

3. 意外なところでブッダを発見!

とくにブッダに出会うことを目的とせずに旅をしているときにも、ふとしたときにブッダをみつけることもあります。ここでは意外なところでみつけたブッダをご紹介します。

宗教じゃなくなったから残った「人間ブッダ」 – デリー
New Delhi

デリーで出みつけたブッダ
Amarya Haveliのコーチンルームにはブッダが

カフェの入り口にもブッダアイテム!
ブッダアイが!

ニューデリーにあるオシャレな若者が集まる町、ハウスカスビレッジを歩いていると、ビックリするくらいブッダの姿みかけました。

みんなに聞いてみると、気軽に「ブッダ好きだよ~」というのです。だってブッダのお顔をみていると、自分も心が落ち着くもの、って。

インドでは昔、イスラム教が入ってきたときに宗教の戦いが起こりましたが、戦いをしない仏教は、ほとんどなくなってしまいました。でも、だからこそブッダの存在は「仏教の人」としてではなく、「よく生きた人間の先輩」のような感じで若い人たちの間でも親しまれているのです。

ハウスカスビレッジのカフェのシャッターにブッダ
カフェのシャッターにはブッダとストゥーパの絵が描かれています

ハウスカスビレッジでみつけたブッダの絵
アーティストが描いたブッダの絵

ハウスカスビレッジで出みつけたブッダ
Hauz Khazでみつけたブッダ

デリーのDilli Haatでみつけたブッダ
Dilli Haatでブッダのオーナメント発見!

スージニ刺繍で描かれたブッダ
刺繍で描かれたブッダ。菩提樹の木と。

ブッダの本
Bouddha。「Buddha ブッダ」をこう書くこともあります

インドでブッダの存在に触れられる場所は仏跡かチベット文化圏だけだろうと思い込んでいたわたしは、デリーの町のあちこちで見かけるブッダの存在に衝撃を受けました。

仏教はなくなっても、ブッダの存在はインドの人たちの心に確かにいて、とても身近に感じているのです。

宗教という枠をこえて、デリーの都会に伝わるブッダの存在は、どこよりも本来の「ブッダ」という人間を感じられました。

南インド ケララでもブッダを発見!
Kochi & Kannur, Kerala

ケララ州コーチンで出みつけたブッダ1
コーチンにはブッダや神さまの像をあつめたショップがありました

ケララ州コーチンで出みつけたブッダ2
棚いっぱいに仏像

ケララ州コーチンで出みつけたブッダ3
今にも歩き出しそうなブッダ

南インドのケララ州は、アーユルヴェーダの本場。アーユルヴェーダは、ブッダが生きていたよりも前から存在していて、ブッダの主治医もアーユルヴェーダドクターだったし(ジーワカ・ジーヴァカ先生)、ブッダ自身もアーユルヴェーダをよく知っていたそうです。

ケララ州カヌールのアーユルヴェーダドクターの本棚には、「Bouddha」というタイトルの本がありました。そのまま読むと「バウッダ」ですが、インドではこの綴りのブッダもよくみかけます。
「ブッダは素晴らしい人だね」と話していました。

ケララ州カヌールでみつけた仏像
カヌールのマーケットで発見。木彫りの仏頭。どことなくエキゾチックなブッダ

ケララ州カヌールでヨガを習ったゆみは、合掌をするときに指の先にひとりひとりブッダがいて、右と左のブッダを真ん中で出会わせてあげるのだと教わったそうです。

ブッダ自身もヨガをやっていたと言われていますが、「ブッダ=悟りをひらいた存在」がたったひとりではないと教えてくれているのだなぁと思いました。悟りは遠いものじゃないよという、やっぱり「人間ブッダ」の存在を感じます。

ケララ州カヌールでみつけた布袋さま
カヌールの商店のレジには、花で飾られた布袋さまの像

ケララ州カヌールで出みつけた布袋さま
ショーケースの中には、わーい!と手を挙げている布袋さま

布袋さまは、日本では七福神のひとりで、お寺でおまつりされることもよくありますが、英語では「ラッキーブッダ Lucky Buddha」や「ハッピーブッダ Happy Buddha」と呼ばれます。
金運アップな神さまとして、ラッキーアイテムのような感じで宗教に関係なく、たくさんの人に親しまれています。

 

本屋さんや商店にも、いろんなブッダがいます

本屋さんにもブッダに関する本はたくさん並んでいます。デリーのGK-1 Nブロックにある本屋さんには、インテリアとしても置けそうなオシャレなブッダ関連の写真集がたくさんありました。お土産に買って帰るのもいいですよ。

デリーのインディラガンディー空港のゲート内にある本屋さんでは、手塚治虫のブッダ(マンガ)が目立つように置かれていました。

手塚治虫のブッダ 英語版
背表紙が、ブッダの成長物語になってる!

デリーの商店では、ブッダのステッカーを発見。普通のなんてことない商店にステッカーが置いているから、楽しいです。

ブッダのステッカー
ニューデリーの商店で買ったブッダのステッカー

ブッダと出会える場所は、必ずしも仏跡や信仰の場など歴史があるわけではありません。ふとしたところで、人々の中にある「すばらしい人間の先輩」のようなブッダに触れられるので、町あるきをしたり、いろんな人とお話をしてみるのもおすすめです。

みなさんにもステキなブッダとの出会いがありますように…!

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