ブータンの便利キッチングッズ「センチャ」を手に入れる

センチャとは…

ブータンのヘラ、センチャ右がお家でずっと使われているセンチャ。左が新品。

パンケーキを焼くのもセンチャパンケーキをひっくり返すのもセンチャで

ブータンのおうちの台所で、いつもいつも使われるヘラのような「センチャ」。ヘラより細くて、混ぜるとき、炒めるとき、ひっくり返すとき、なんにでも使われます。

便利そうだなぁ~と思って、わたしはお土産に「センチャ」を買って帰ろう!と思いました。

マーケットに行ったら売ってるんだろうとなんとなく思っていたのですが、ブータンの人に「センチャを買いたいんだけど…」と言うと、大笑いされてしまいました。

「センチャを買う人なんて、どこにもいないよ!作るんだよ!」と。

なんでも買うのだと思っていた自分がちょっとだけ恥ずかしかったですが、それならわたしも作ってもらおう!と、おうちのアパ(お父さん)にお願いしました。

センチャ作り

板を選んで、やすりをかけて平らにして、大まかな形をつくっていきます。最初の工程は、息子のタシがやってくれました。

持ち手を細くする(2) 持ち手の部分を細くしていきます

木材にやすりをかける(1) 丁寧にやすりをかけて…

センチャのくびれを作る(3) 持ち手のくびれをつくります

ある程度かたちがキレイになったら、アパのところへ持って行きます。わたしから見ると、タシが作ってくれたもので十分!という感じだけれど、やっぱり仕上げの腕は、アパが一番なのだそう。

ということで、アパにお願いしにいきます!

センチャの仕上げ(4) 先端を薄くしていきます。慣れた手つきで形を整えていくアパ

センチャに穴を開ける(7) ひもを通してできあがり!

仕上げに穴を開けて、センチャ完成!(6) ひもを通す穴を開けます

わずかな時間でできちゃいました!

まだ新品つやつやなセンチャ。おうちで何十年も使ってきたセンチャとは色が全くちがいます。「使っているうちに育っていくよ」というアパのことばで、色の変化が楽しみになってきました。

持ち帰ったセンチャは、日々のお料理で使っています。3本作ってくれたので、1本は料理好きなインド号ゆみの家にもらわれていきました。

道ばたでもすぐに作れちゃう!?

ブータンの通行止めの看板

センチャのエピソードをもうひとつご紹介。

ある日、移動をしているときに通行止めにあたりました。ブータンの道は一本道で、採石や工事をするときには、時間を決めて通行止めにすることがよくあるのです。

開通される時間まであと20分くらい。外に出てみると、前に止まっていたトラックのドライバーさんたちが道ばたでごはんを作っていました。

料理をするトラックの運転手

運転手さんたちの調味料セット油やお塩など調味料がそろっています

お米が入った袋バケツ横に置かれた袋は、お米用

外食文化があまりないブータンで、トラックのドライバーさんたちは、お鍋や調味料、食材などを持ち歩いて、その都度薪から火をおこしてごはんを作るそうです。

今日のおかずは、エマダツェ(エマダツィ)。
材料はバッチリスタンバイされています…が。

エマダツィの材料材料は準備万端だけれど…

でも、ここで料理担当の若手のドライバーさんが「混ぜるものを忘れてしまって、作れないんです…」と言うのです。 ごはんを混ぜる用の大きなスプーンはあったのだけれど、それとは別にしないといけないんだとか…。

そこで、すぐにわたしのドライバーさんが「ちょっと待ってて」と、そのあたりを見回して、木を拾ってきました。ササッとナイフを取り出して、その木を削っていくのです!

センチャ

道ばたでセンチャをつくるできた!

ガシガシ削って、あっという間にセンチャができちゃいました。すごい!

即席だから、おうちで作るみたいにスベスベではないけれど、とりあえず使うには全く問題ありません。

若手ドライバーさんは大喜びで、エマダツェを作りはじめたのでした。

エマダツィ調理中

お料理にしても道具にしても、「手でつくる」ということが身近なブータン。そのために力も手間もかかるけれど、とても自然なことです。こういうふとしたところで「ブータン、いいねぇ~」と思うのでした。

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